フリーコンサルをして15年目の私ですが、結構、地獄を見ました。
コンサルとしての成長のステージが4つあるなと。

①ファーム在籍時:図で言えば左下
会社に所属しており、仕事は会社の看板を使って、パートナーなどがとってきます。社内でプロジェクトリーダーを中心にグループが組成され、そのメンバーとして仕事をします。
会社の看板を使って仕事が生まれ、その下に自分がいるので、この段階では独立することはできません。
②ファーム独立前後:図で言えば、右下
プロジェクトをこなす上で、視座も上がり、プロジェクトリーダーもこなせるようになり、顧客接点も増えます。クライアントの重役クラスからも「ぜひあなたに!」と指名が入るようになり、徐々に会社の看板をあなたという存在が越え始める時期です。
『会社やめたら直で手伝ってね!』とか冗談だか本気だかわからない言葉をかけられるようになれば、独立しても良いのかな?と考えて良いですね。
③独立初期:図で言えば、左上
②で受けた言葉を魔に受けて独立してしまう人も多いと思います。
一時期は収入が増え、自由を謳歌しますが、フリーであるという立場の不安定さにも直面します。
案件を受注することと案件を回すことの板挟みに苦しみ、独立はできたが、まぁまぁ地獄という状況に陥ります。
また、特定の太客のようなクライアントに抱えられて、その人専用の稼働のような動きをしてしまうと、結局会社に属しているのと変わらないような状況になり、かなりしんどくなります。(コンサルの奴隷化)
私の場合は、ファーム自体の仕事の癖が残り、会社在籍時のような動きをしてしまって、フリーであることのメリットを活かせなかったと振り返っています。
『これならファームにいた方がマシじゃね?』となれば悲劇です。
④独立安定期:図で言えば、右上。
案件の受注が安定し、プロジェクトの稼働とのバランスが取れるようになれば、これにてフリーコンサルの完成です。
クライアントとの仕事を通じて、コンサル以外のビジネスもタッチできるようになり、コンサルタントを超えて、ビジネスオーナーとして太刀振る舞うことができます。
大切なことは、会社の看板の大きさ、ありがたさを理解しつつ、会社の看板に頼らない個人としての信用、実績を積んでいくということです。
常に自分の存在が、会社>個人なのか、個人>会社なのかを意識して、生きていく必要があります。
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