「私は一生コンサルをやるつもりです。」
今から18年くらい前に勤務先の
社長が飛び降り、自殺しました。
(これ、実話です)
舞鶴グランドホテルの8階からでした。
この経験が私がコンサルの仕事を15年も
やり続けられた理由でもあり、これからも続ける理由です。
2006年のことですね。
当時、私は新卒3年目で若手社員でした。
会社の業績が厳しいというのは色々な数字から
認識していましたが、まさかそんな逼迫しているとは…。
当時、社長から私に相談はありませんでした。
当たり前ですよね、自社の経営の相談を
若手社員にするはずがありません。
その社長に私は買ってもらってまして
高い評価もしてもらっておりました。
私も「松下幸之助みたいな人だな」と
思って尊敬し、男として近づきたいな
と思っていたんですね。
その人が飛び降りた。
その時、社長は何を考えていたんでしょうか?
彼の
孤独
苦悩
やるせなさ
プレッシャー
いかほどたっただろうか。
私がコンサルを続ける理由は、
あの時の社長から相談が来たら
今の、自分はなんと答えるだろうか?
今の自分なら、彼を救うことができるのか?
彼になんと言葉をかけるだろうか?
そんな問いに向き合っているからです。
今も。
そしてこれからも。
どんな小さな会社であれ、それが
一人のフリーランスであれ。
社長って孤独です。
誰かにリアルな相談をするのが
めちゃくちゃ難しい。
社内で弱い姿を見せると
退職者が増える。
社外に弱い姿を見せると
売り上げが落ちる。
銀行からの借入も止まるかもしれない。
常に気を張って、
強い自分を見せなければいけない。
自分に対して、自社に対して
期待感を持ってもらわないといけない。
そのプレッシャー。
税理士には税金の相談はできるけど、
ビジネスの相談はできない。
コンサルには
ビジネスの相談はできるけど、
自分の奥さんとの関係性については
相談できない。
どの人も部分最適であり、
自分の存在を丸っと
受け止めてくれる人なんて
この世にいないんですよね。
私はそんな孤独な社長の相談相手になりたいなと思ってる。
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